体重移動が内側に入るのはなぜいけないの?

体重移動が内側へ偏る状態は、一見すると些細なクセに思えます。

しかし実際には、足・膝・股関節・腰へ大きな負担をかけ、慢性的な不調につながる原因になることがあります。

本来、人の足には「土踏まず(アーチ)」があります。

このアーチは歩く時の衝撃を吸収し、身体のバランスを保つ重要な役割をしています。

しかし、体重が内側へ寄りすぎると、アーチが潰れてしまいます。

すると足裏のクッション機能が低下し、地面からの衝撃が膝や腰へ直接伝わりやすくなります。

さらに、足が内側へ倒れると、膝も一緒に内側へ入りやすくなります。これを「ニーイン」と呼びます。

膝が内側へ入ると、

・膝関節がねじれる

・太ももの前ばかり使う

・内側半月板へ負担がかかる

などの問題が起こります。

その結果、

・膝痛

・O脚・X脚

・股関節の不調

につながることがあります。

また、内側重心になると、股関節が上手く使えなくなります。

本来歩行では、お尻の筋肉(大殿筋・中殿筋)が身体を支えています。

しかし、内側へ崩れると、股関節が内旋し、お尻の筋肉が働きにくくなります。

すると、

・太ももの前

・ふくらはぎ

・腰

などが代わりに頑張る状態になります。

特に腰は、足元の不安定さをカバーするために常に緊張しやすくなります。

その結果、慢性的な腰痛や貼り間につながっていきます。

内側重心の人には、

・靴の内側が潰れる

・外反母趾

・ふくらはぎが張る

・長時間歩くと疲れる

といった特徴もよくみられます。

改善するためには、

・足指を使う

・足首の柔軟性を高める

・中殿筋を鍛える

・内転筋とのバランスを整える

・骨盤を立てる

ことが大切です。

そして歩く時は、「かかと→足裏全体→親指」へスムーズに体重移動できることが理想です。

足元のバランスが変わることだけでも、姿勢や腰への負担は大きく変わります。

腰痛や膝痛がなかなか改善しない方は、まず”足裏の体重移動”を見直してみることも大切です。

慢性腰痛について